消化吸収能力の衰えた老犬を治す!(キャバリア)

「消化吸収能力の衰えた老犬を治す!」
Q;
キャバリア・キングチャールズのメロンちゃん
(メス・12才5ヶ月)は、めっきり動きが鈍くなり、
1日中部屋で食事と睡眠を繰り返すことが多くなりました。
そのため、ちょっとばかり増えちゃいました。
高年齢の肥満は、心臓や股関節などに負担をかけるので、
寿命を短くする恐れがあります。
どうしたらいいのでしょうか?
A;
胃に優しい老犬食として納豆と卵黄、
オリーブオイルを与えます。
犬の老年期には、肥満を抑えるために低カロリー、
低タンパク、低脂肪の食事を与えるようにします。
その際、良質で消化のよいタンパク源としては
納豆、ビタミンとカルシウムの補給としては卵黄が最適です。
また、年を取ると、多くの脂肪酸を合成するのに
必要な酵素自体を分泌できなくなります。
それでこの酵素を補うため、また酸素を防ぐビタミンEの摂取量を
増やすために、オリーブオイルを加える必要があります。
メロンちゃん(体重5kg)に与えた老犬食を紹介します。
●材料
鶏の挽肉(30g・49kcal)、
白米(40g・15kcal)、
挽き割り納豆(20g・39kcal)、
卵黄(5g・19kcal)、
にんじん(20g・7kcal)、
サツマイモ(10g・12kcal)、
小豆(5g・7kcal)、
無塩の煮干(20g・1kcal)、
擦りゴマ(5g・11kcal)、
大根おろし(10g・2kcal)、
オリーブオイル(2g・18kcal)
●作り方
1-水洗いしたにんじんとサツマイモは賽の目(さいのめ)に切り、
下湯でしてざるにあげます。
2-鳥の挽肉と挽き割り納豆をすり鉢で磨り潰し、
直径2cmほどの鶏団子を作ります。
3-煮干とゴマは磨り潰します。大根はおろします。
4-鍋に白米と小豆、300ccの水を入れ、
白米と小豆が軟らかくなるまで弱火で煮ます。
5-白米と小豆の水分が半分くらいになったところに、
鶏団子を入れます。
6-鶏団子い軽く火が通ったら下ゆでした野菜と
卵黄を入れて混ぜ合わせ、さらに煮込みます。
7-水分が無くなる直前に火を止めます。
8-お皿に7を盛り付け、3の煮干とゴマ、大根おろしを乗せて、
オリーブオイルをかければ出来上がりです。
※注意点
●カロリーは成犬時の80%程度に落として
肥満にならないようにします。
体重5kg・成犬の1日のカロリー要求量は450kcalです。
その20%減の360kcalを目安に老犬食を作ります。
朝晩2回与えますので1回の食事のカロリー要求量は、180kcalです。
●食事はよく煮て、体に負担をかけないようにします。
●動物性タンパク質を与える時は、大根おろしを加えて下さい。
●毎週、犬の体重を測り、食事の量を加減してください。
(まめ知識)
犬は年齢を重ねると体力や消化吸収が衰えるばかりか
あらゆる能力が低下します。
そして、それに伴い成犬時には予期しなかった
様々な問題行動が起こります。
例えば視覚と聴覚、嗅覚が衰えて犬は他人と
飼主との区別がつかなくなってしまいます。
この場合、いつものように飼主が「良い子ね!」と
犬の頭を撫でたとします。
犬は恐怖のあまり飼主の手を何の前触れも無しに噛み付きました。
それ以降、犬は体に何かが触れるたびに
眉間にしわをよせてうなるようになりました。
また夜中に徘徊する、夜尿症になる、
肛門のしまりがなくなり便を撒き散らすという
老化現象が急に起こりました。
さらに犬は嬉しくて尾っぽを振っているにもかかわらず、
腰痛のためにこうした行為自体が苦痛になることもありました。
犬の運動を制限すると、老化はどんどん進んでしまいます。
犬が動けるうちは、散歩などの運動を毎日欠かさずに行って下さい。
また、飼主は犬の目や耳、鼻、肛門回りなどをマッサージし、
視覚や聴覚、嗅覚などの衰えを防いで下さい。
さらに毎月1回動物病院へ行って、レントゲン、
血液検査、超音波画像診断など、犬の健康状態をチェックして下さい。