痒がる、湿疹、アレルギーのある犬のために!(シーズー)

「痒がる、湿疹、アレルギーのある犬を治す!」

Q;
埼玉県鳩ヶ谷市に住むシーズーの太郎くん
(オス、3才7ヶ月)は、顔やお腹が酷く爛れて腫れあがっています。

痒がって太郎くんが引っ掻いたり、噛んだりするので、
全身の1/3の被毛が抜け落ちてしまいました。
そればかりか、脱毛した後、皮膚が黒ずんでしまっています。

これまで6ヶ月間、近くの動物病院へ通っています。
そして高価なアレルギー用のドッグフードを購入し、
犬に与え続けています。
また、毎食後、痒みを止める抗ヒスタミン薬と炎症を抑えるステロイド薬、
アレルギー薬を飲ませています。

しかし一向に良くなりません。
どうしたらいいのでしょうか?


A;
100%手作りご飯に変えます。

太郎くんの飼主さんが
「今後食事療法をしますので、暫くドッグフードと飲み薬を止めます」
と獣医さんに伝えたところ、
「食事療法なんかで治るわけない」と笑われたそうです。

しかし「私を信じて、3ヶ月間手作りご飯のみを与え続けて下さい」
とお願いし、実行して頂きました。
その結果、今では腫れも引き、痒みもなくなり、
全身フサフサの毛が生え、皮膚の黒ずみも無くなりました。
太郎くんも飼主さんも大喜びです。

痒みや湿疹、アレルギーなど皮膚のトラブルが起こった時、
先ず、動物皮膚病センターなどの皮膚専門医院へ行かれて下さい。

そしてノミやダニ、菌の繁殖によるものなのか?
甲状腺機能の低下?
ホルモンバランスの異常?
栄養不足?
不適切なシャンプー?
アレルギー?
飼育環境によるものなのか?

皮膚のトラブルの原因をはっきりさせて下さい。
原因が定かでないのに、間違った薬を投与されたり、
診療ミスをされますと取り返しがつかない事になります。

犬は痒いだの、痛いだの、止めてだの言えません。
飼主が犬の気持ちをきちんと理解し、
それを代行してあげなければいけません。

次に、動物皮膚病センターで食物アレルギーの検査をしてもらい、
アレルギーになりやすい食品をチェックします。

100%手作りご飯にしますので、
犬に与えてはいけない食品をしっかりと把握して下さい。

さらに1週間に1度、シャンプーして下さい。
シャンプー剤は、皮膚に刺激の少ない人間の赤ちゃん用でいいのか?
ノミやダニ、菌を駆除する為のノルバサンがいいのか?
それとも、マイクロ・パールズがいいのか?
動物皮膚病センターでご相談下さい。

ただし、ご自身で犬を洗う時には、シャンプー剤が
毛の間に残らないように十分にすすいで下さい。

そして、マイナスイオン用のドライヤーで全身隈なくしっかりと乾かして下さい。


*太郎くん(体重5kg)に与えた手作りご飯を紹介します。
●材料:
豚赤身(20g・30kcal)、
鶏ささみ(20g・25kcal)、
牛赤身(20g・60kcal)、
キャベツ(30g・6kcal)、
にんじん(30g・10kcal)、
サツマイモ(10g・12kcal)、
トマト(30g・6kcal)、
リンゴ(20g・11kcal)、
おから(40g・44kcal)、
鶏軟骨(20g・11kcal)、
干ひじき(8g・10kcal)。


●作り方

?@水洗いしたにんじんとサツマイモ、鶏軟骨は賽の目に切り、
下茹でしてザルにあげます。

?Aフライパンを熱したら、冷水に浸しておいた豚赤身と鶏ささみ、
牛赤身を亮右面しっかりとオリーブオイルで焼き、1cm角に切ります。

?Bトマトは賽の目に切ります。
キャベツは千切りにします。りんごは擂り潰します。

?Cおからは乾煎りします。

?Dお皿に?@?A?B?Cの肉と野菜、果物、おからを盛り付け、
細かく潰した干しひじきを乗せればできあがりです。


*注意点

●体重5kgの成犬の1日のカロリー要求量は450kcalです。
ですから、朝晩2回与えますので、
1回の食事のカロリー要求量は225kcalです。

●動物皮膚病センターで1ヶ月に1回定期健診を行い、
栄養のバランスが取れているのかどうかチェックして下さい。

●手作りご飯を作る前に、愛犬の体調を知っておきましょう。
それには、健康のバロメーターであるうんちを確認するのが一番です。
それによって手作りご飯に使用する食材も違ってきます。

例えば、緑色や黒いうんちは動物性タンパク質過多、
硬いうんちは食物繊維不足やカルシウム過多、
軟らかいうんちは食べ過ぎやアレルギーが
原因として考えられます。