空腹時に黄色い泡を吐く犬のために!(フレンチブルドッグ)

「空腹時に黄色い泡を吐く犬を治す!」

Q;
フレンチブルドッグのクローチェちゃん(メス、1才8ヶ月)は
食欲旺盛でとても元気です。

しかし、夜中に吐き気を催します。
また、仕事が立て込んで帰宅が遅くなった時も、
よく黄色い泡を吐いています。
どうしたらいいでしょうか?

A;
玄米やサツマイモを食べさせて、空腹時間を短縮します。

人間は寝ている間に胃を休めています。
しかし、犬の胃酸はとても強く、少々の細菌は殺してしまいます。
そのため、食中りも少ないので、
胃の中に多少の食べ物が残っていた方が良いのです。

空腹の時間が長くなり過ぎると、胃酸過多になります。
そして胸が焼ける為、泡の混じった黄色い胃液を戻すのです。

下痢、発熱、食欲減退などの合併症状がない限り、
空腹時の嘔吐はあまり心配ありません。
夜、寝る前に一つまみの焼き芋を犬に与えるだけで、
胃酸が中和されて夜中に吐かなくなります。

飼主の都合で、食事と食事の時間があまりに
長く空いてしまう場合は、租繊維の多い
玄米やサツマイモ、キャベツ、カボチャ、インゲン豆、ゴマなどを
主食のフードに混ぜて与えます。

繊維質の多い食べ物は、腹持ちが良く、
空腹時間を短縮することが可能です。
そのため、犬の症状は改善するはずです。


*注意点

●寝る前に与える焼き芋の量は少しで十分です。
少量でもカロリーが高いおやつは、
1日の食事のカロリーにきちんと入れて、犬に与えてください。

●消化の良さを謳い文句にした高脂質、高タンパクのドッグフードは
繊維質が少ないので、すぐに胃が空になってしまいます。

●嘔吐は、食事時間が不規則な犬にもよく見られます。
毎日、規則正しい時間に食事を与えるようにすれば、
腸内リズムも安定し、吐き気は治まります。

●もし、嘔吐が頻繁に続くようなら、すぐに
犬を動物病院へ連れて行きましょう。


(まめ知識)

吐く原因は大きく分けて、一過性のものと、持続性のものが考えられます。

一過性の嘔吐は、軽い胃腸疾患や乗り物酔い、
アレルギーなどがあります。
吐いても元気で、その後も食欲があれば心配ありません。

持続性の嘔吐の原因には、重い胃腸疾患や
伝染性疾患、食中毒、薬物中毒、脳障害、ストレスなどがあります。

この場合は、下痢や発熱することもあります。
至急動物病院へ犬を連れて行きましょう。

吐いた時に、犬が吐物を鼻や気管に詰らせて、
呼吸困難を起こすことがあります。
こんな時には、次のようにして飼主は慌てずに
犬の気道を確保してあげて下さい。

●犬が横に寝ていたり仰向けになっていたら、
体を起こして、伏せの姿勢にして下さい。

●鼻や喉に吐物がつまると呼吸が荒くなります。
この場合は、犬の後ろ足を持ち上げ頭を下にして、
ゆっくり上下に揺すり吐物を吐き出させます。

大型犬で持ち上げられない時には、飼主が指を犬の喉元に入れて、
吐物を吐き出させて下さい。
その後、犬が落ち着いたら動物病院へ連れて行きましょう。