犬の痔(ぢ)

痔核ケッサツ器(ないじかくけっさつき)。
けっさつという漢字が難しくパソコンで検索できません。

これは、を治療する治療器のこと。
従来、の治療は「痛く」「辛く」  必ず、そして 「入院」・・・・・
なんといっても「恥ずかしい」
男は病院に行くことができても、女の人は何とも(難とも・・)気まずいものがあるのではないのでしょうか。

面倒な病気です。
やっと日本の医療業界もデイサージャーリィーという日帰り手術が目立つようになってきましたが、医療の裏側はきちんと入院して「切る」というのが定説のようです。

私にこの「痔の機器」の情報をくれたドクターは、「痔」の専門医ではなく、いわゆる「乳腺がん」の専門医です。
なぜ、お乳と痔がつながるかと言いますと乳がんの患者さん同士からの情報で、先生の人柄の良さから、
「先生!実は私、痔で悩んでまして・・」とのこと。

先生は、痛くない痔の治療方法を大腸、肛門科の先生と日夜研究し、痔の治療機器を開発!
痔を従来の切って直す方法から、「痔にうまく輪ゴムを掛けて朽ち果てさせる」方法を考えた。

これが、患者さんには痛くなく、日帰り手術もOKになり
隠れた「痔のお医者さん」で名が知れています。

ところで、この「痔」・・・・・
わんちゃんにもあるようです。
犬にも痔がある、と言うと驚く方がいますが、食生活の変化や、高齢な小型犬が増えたせいか、よく診られるようになったようです。

一番多いのが肛門腺炎で、これは、肛門の横にある一対の小さな腺組織で、非常に臭いのきつい分泌物が普段でも溜まっているものが、感染などを起こして、化膿したり、腫れたりしてしまう病気です。

それ以外には、肛門周囲腺腫という上皮系の腫瘍があります。オスに多発しますが、良性です。大きくなり過ぎると完全切除は難しくなります。

また、割合は低いですが、腺癌もあり、これは悪性で、転移も早いので、時々尻尾を持ち上げて、小さな出来物があれば、はやく獣医の先生に見せて上げて下さい。

痔は痛いですね・・・・(わたしも経験済みです)